こんにちは。リフォームアドバイザーの大場です。
今回は最近注目されている「横並びダイニング」というスタイルをご紹介します。システムキッチンとダイニングテーブルが横に並んだもので、子どもを見ながら料理しやすい、配膳や片付けが楽といった点が人気の理由です。
■横並びダイニングとは
キッチンからダイニングテーブルまで一直線に並んでいる間取りのことで、ダイニングテーブルまでの移動距離が短いことが特徴です。
■横並びダイニングのメリット
①家事効率が良くなる
料理→配膳→食事→片付けという流れの中で、キッチンとダイニングテーブルを何度も往復していますよね。この移動を最小限にできるのが、横並びダイニングです。手を伸ばせばお皿を置けますし、ほとんど歩かずに移動できるので、無駄な行き来がなくなります。
②食事中のおかわりなどに対応しやすい
お子さんのおかわりや調味料が欲しいというリクエストに、大人が対応しているご家庭も多いですよね。横並びならテーブルに座ったままでもコンロが見えるので、お料理を温めながらお子さんのお世話をすることができます。うっかり焦がすことも減りますね。
③子供の様子がよく見える
横並びダイニングは、ダイニングテーブルで宿題をするお子さんの様子を見る時にも活躍します。それは、お子さんのノートが同じ向きで見えるから。対面キッチンでは、反対方向から見ることになりカウンターもあるので対応しにくいですが、横並びキッチンならスムーズですね。
■横並びダイニングのデメリットと解消方法
①来客からキッチンが丸見えになる
テーブルからキッチンが丸見えになってしまうことが、一番に挙がるデメリットです。片付けが苦手な方や、ご来客が多い方にはあまりおすすめできないかもしれません。キッチンとダイニングテーブルの間に袖壁をつけてさりげなく視線をさえぎったたり、カウンターを少し高めに立ち上げたりすることで、あまり見えなくなります。
②リビングが遠く感じる
キッチンとダイニングテーブルを並べているので、帰宅してすぐにキッチンへ入りたい時や、キッチンからリビングへ行きたい時に、遠く感じるという声もあります。ぐるっと回り込むのが面倒に感じられるんですね。この場合は、キッチンとダイニングテーブルの間を離し、通路として使えるようにレイアウトすれば気にならなくなります。
③テーブルの後ろが通りにくい
テーブルの後ろに通り抜けるためのスペースを十分に取っていないと、移動しづらく使いにくなることがあります。広さに余裕を持って、計画するようにしましょう。
■横並びダイニングにする際の注意点
①横に長いダイニングキッチンになる
横並びダイニングの場合、間取りの作り方には工夫が必要です。マンションで多いシステムキッチンの長さは2m前後、4人がけダイニングテーブルの長さは1.2mから1.5mくらいです。これを横に並べても問題ない広さが取れることが、大切なポイントになります。キッチンをI型ではなくⅡ型にして長さを短くする、キッチンのカウンター部分にカウンターテーブルをつけてダイニングテーブルのスペースを補うなどの工夫が必要な場合があります。
②広さに余裕を持った間取りに
快適に使うためには、移動のための通路に余裕を持たせることがポイントです。ダイニングテーブルに座っている人がいても、その後ろを通れるくらいの広さが大切です。テーブルをぐるりと回る時に通る、壁との間も広く取っておきましょう。
まとめ
横並びダイニングは、移動距離が少なく便利に使えるため、対面キッチンに変わる新たなレイアウトとして注目を集めています。具体的にイメージするには、キッチンのショールームなどで体感すると参考になります。注意点も知った上で、使いやすい横並びダイニングを取り入れましょう!