店長のつぶやき「マンション専有部配管の老朽化問題」

皆様こんにちは。店長の関です。

既存の分譲マンションは685.9万戸のストックのうち、この15年で、築40年以上が4万戸から115.6万戸まで増加しており、マンション専有部の既存配管は、金属管の経年老化による錆や、水圧の負担がかかる継手(配管と配管を接続する部分)が多い分岐工法のため、漏水事故が心配という声を多く聞くようになりました。

管理組合や区分所有者が、既存マンションを長寿命化させようとするときに、専有部の配管の老朽化に伴う漏水事故の多発、それを未然に防ぐための対策をどうすべきか、大きな課題です。

管理組合は、共有部配管の管理を主としていること、規約上修繕積立金の使途が共用部分に限られていることなど、専有部配管(個人で所有する室内)は、区分所有者側の負担となります。

マンションを“終の棲家”と、お考えの方が多い中、さまざまな人が区分所有しているため、区分所有間の意思決定の相違、空き家問題、そして、建物の構造上の技術判断の難しさなど、上記の課題に対して大きな障壁になっていると思います。

安心で快適なマンションの居住環境を確保し、資産価値の維持・向上を図るには、建物の経年老化に対して、時代のニーズに応えて改善による再生をしながら長寿命化(SDGs)するために、今回は、新築マンションで普及している専有部の配管改修の「ヘッダー工法」をご案内します。

40年前の既存配管

リフォーム&リノベ後の新規配管

◆優れている特徴

①配管の継手を1箇所に集中させ、漏水危険個所を軽減します。

②配管が色分けされているから、点検・メンテナンスも安心です。

③樹脂管なので、錆の腐食がなく、柔軟で施工もしやすく、耐震性に優れています。

衛生的で安全・清潔で安心

架橋ポリエチレン管は金属管のようにサビや腐食の発生がありません。

パイプの内側は非常に平滑で摩擦抵抗が小さく、スケールが付着しにくくなっています。

また、化学的に安定しているため、水質に影響を及ぼさない安全なパイプです。

高い信頼性

耐震性・耐寒性・耐熱性に優れ、長期間水漏れ等の心配がありません。

特に架橋ポリエチレン管は金属管に比べ耐震性に優れます。

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