室内でも熱中症対策を

こんにちは。リフォームアドバイザーの大場です。

今夏も連日猛烈な暑さが続きますね。熱中症対策はクーラーで室内を涼しして過ごすのが一番ですが、これだけ暑いとクーラーの効きも悪くなってきます。また、電気代の高騰もあって夜間はクーラーの使用を抑えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は室内でもできる熱中症対策と、リフォームでできる熱中症対策を紹介します。無理なく快適な室温を保ち、熱中症予防につとめましょう。

■家の中でも熱中症になることを知る

熱中症になってしまうのは、炎天下の屋外だけではありません。熱中症は気温や湿度が高いために、体の中の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温を調整する機能が働かなくなったりすることが原因です。その為、室内でクーラーをつけていても、水分補給が足りなかったり、洗面室・トイレなど冷房が十分に行き届かない部屋で一時的に暑くなったりすると、熱中症になる可能性があるのです。

■室内を涼しくするアイテム

室内を涼しくするためには、「室内に太陽の熱を入れない」「クーラーの涼しい風を室内に循環させる」ことが大切です。暑さ対策にすぐに役立つアイテムを紹介します。

①すだれ・よしず・シェード

日本の夏といえば、「すだれ」や「よしず」です。窓の外に立てかけたりして使うので、室内に入る太陽の熱を効率よく下げてくれます。また、風も通すため、窓を開けていても使えます。

②グリーンカーテン

ゴーヤや朝顔などの植物を窓の外で育て、日陰を作る方法です。密集している葉が直射日光を遮り室内温度の上昇を抑えたり、たくさんの葉から水分が蒸散し周囲の温度を冷やすことで 涼しい風が吹き込むなど、遮光効果や冷却効果があると言われています。

③遮光カーテン

室内側で簡単にできる暑さ対策としては、昼間も遮光カーテンを閉めておく方法もあります。子供部屋や寝室など、昼間は使わない部屋でおすすめの方法です。太陽の光で室温が上がるのを抑え、夜になっても部屋が暑くなりにくいので、クーラーの効きもよくなります。

④サーキュレーター

クーラーをつける際に併用したいのが、サーキュレーターです。室内の空気を動かし、クーラーの涼しい風を部屋のすみずみまで届けることができます。涼しい空気が体に当たることで、設定温度より涼しく感じる効果もあり、効率よくクーラーを使えます。

■マンションリフォームでできる熱中症対策

①気密性・断熱性を高める

高気密高断熱の住まいは、外の気温の影響を受けにくく、室内の熱も逃しません。そのためクーラーの効きがよくなり、いったん室内が涼しくなったら、クーラーを消してもその室温が持続します。古いマンションでは気密性・断熱性を十分に高めることは困難ですが、床・壁・天井に断熱材などを使用すると体感はかなり変わりますよ。

②内窓を設置する

外の暑さのほとんどは窓から室内に入ってきます。内窓を取付し断熱性能を上げれば、室内温度が上がり過ぎるのを防ぐことができます。北側に寒さ・結露対策の為に取付することが多いですが、南側リビングの暑さにお悩みの方はそちらにも採用を検討しても良いかもしれません。

③調湿作用のある自然素材を使う

高湿度も熱中症の原因になります。無垢の床フローリングや漆喰壁・エコカラット、畳といった自然素材には調湿作用があり、室内を快適な湿度に保ってくれます。また、直接肌に触れる場所で自然素材を使うと、床や机がぺたぺたと肌にくっつく不快感がなくなり、快適に過ごせます。フローリングの採用が難しいマンションの場合は、カーペットならばアクリル系(毛布と同じ素材なのでぺたぺたします)の素材は避け、調湿効果が期待できるウール素材を選びましょう。

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