こんにちは。リフォームアドバイザーの大場です。
今回のテーマは「寝室の広さ」についてです。最近では、家族が過ごすLDKを広めにとって、子供部屋や寝室などの個室は小さめにする間取りが増えています。
では実際に寝室の広さはどれくらいがいいのでしょうか?コンパクトにしすぎて使いにくいのは避けたいですし、広くしすぎて他の部屋が狭くなるのも困りますよね。そこで、寝室の広さを決めるポイントについてお伝えしていきます。
■一般的な寝室の広さってどれくらい?
一般的には、1人用の寝室なら4.5畳〜6畳くらい、夫婦2人なら6畳〜8畳くらいが目安の広さです。しかし、最低限の広さで良ければ4.5畳でもベッドが2つ入る為、寝室として使うことができます。また、10畳あれば、ベッドのほかにテレビやドレッサーを置くこともできるでしょう。このように、どんな家具を置くか、どんな過ごし方をするかで、寝室に適した広さは変わってきます。
■広さ別のベット数について
・4.5畳の寝室
4.5畳の部屋には、ダブルベッド1つまたは、シングルベッド2つが入る広さです。ただ、ベッドを置くと通路部分はあまり余裕がありません。そのため、他の家具を置くことは難しく、本当に寝るだけの部屋になるイメージです。また、ベッドを置く向きにも注意が必要です。出入り口のドアや収納の扉が開けられるように、置く場所は限定されるでしょう。
・6畳の寝室
6畳あれば、ダブルベッド1つ、シングルベッド2つを置いても、間を通る通路を確保できます。コンパクトなテレビやデスクなら、置くこともできそうです。テレビを見る向きやデスクの椅子を引くスペースなどを、しっかり検討しておきましょう。また6畳は、シングルベッド3つをくっつけて並べれば、なんとか入る広さです。子供が小さいうちは家族で一緒に寝たいけれど、将来は夫婦の主寝室としたいケースで採用する事もできる広さです。
・8畳の寝室
ダブルベッド1つ、シングルベッド2つを置いても十分余裕のある広さです。通路を確保し、テレビやデスク、本棚などを置くこともできます。寝室にクローゼットを設けたい、書斎を兼ねたデスクを置きたいなど、寝る以外の用途も希望するなら、これくらいの広さがあるといいですね。
■寝室の広さを決めるポイントは?
ライフスタイルに合う寝室の広さは、どのように決めたらいいでしょうか。
①寝室での過ごし方
とにかく眠るだけなら、最低限の広さでも問題ありません。眠る前に少しテレビを見たい、着替えやメイクも寝室で行うなど、眠る以外の用途がある場合は、余裕を持った広さを確保したいですね。
②寝室に置く家具
ベッドを並べて置くなら最小限の広さでも大丈夫ですが、夫婦の生活時間が異なるなどの理由でベッドを離して置くなら、余裕を持った通路幅が確保できるような広さが欲しいですね。また、布団で寝る場合は、布団を出し入れしやすい収納スペースも合わせて設計します。さらに、デスクやドレッサー、テレビなどを置くなら、もっと広さが必要です。デスクに座った時テレビを見る時を想定して、図面に家具を描き入れて検討すると失敗がありません。
③寝室を使う人数
主寝室は、ご夫婦2人で使うことを想定して間取りを考えます。しかし、子供がいるご家庭では、低年齢のうちは家族みんなで一緒に寝るケースも多いですよね。そのため、主寝室を広くしたいと希望されることも多いのですが、いずれ子供が個室で寝るようになると、夫婦2人では広すぎるかもしれません。そこでおすすめなのは、主寝室をコンパクトにし、子供部屋を広めにする間取りです。子供が小さい間は広めの子供部屋を家族一緒に使い、大きくなったら夫婦は主寝室へ移動します。広さの違う寝室があれば、人数に合わせて使い分けしやすくなります。
まとめ
ちょうどいい寝室の広さは、家族の暮らし方によって少しずつ違います。どんな過ごし方をしたいかをイメージして、ベストな寝室の広さを考えてみましょう。