インテリアと心身の健康 その③~「色彩心理」後編~

こんにちは。リフォームアドバイザーの大場です。

こんにちは。リフォームアドバイザーの大場です。「インテリアが心身に与える効果」についてのコラムもいよいよ今回でラストです。

前回に引き続き、色が持つ心理的効果とインテリアに取り入れるときのポイントを当社の施工事例付きで解説していきます。

■代表的な色の心理的効果とインテリアへの取り入れ方 ~後編~

★緑の心理的効果

緑の心理的効果は「リラックス効果が高く、気持ちを穏やかにする」・「自然を連想させる」・「生き生きとした生命力を感じさせる」

緑は癒しの色。ストレス緩和やリラックス効果のある色です。ゆったりと過ごしたいリビングや寝室にぴったりです。観葉植物を置くだけでも簡単に取り入れることができる色ですね。

濃いグリーンは使いすぎないことがポイント

壁紙でなくドアがグリーンのパターンもおしゃれ

★青の心理的効果

青の心理的効果は「集中力を高め、作業効率をアップさせる」・「清潔感・清涼感を与える」・「心身を落ち着かせる」

寒色の代表ともいえる青。暑い夏にはリビングに取り入れて、涼やかさをアップさせてくれます。

また、気分をクールダウンさせてくれる青は、集中力が必要な場所に最適です。勉強部屋や書斎に取り入れれば、作業効率を高めてくれるでしょう。

柄物との組み合わせも個性が出てGood

集中したいワークスペースの壁に

リビング窓際のリゾート感がUP

流行りのブルーグレーオークなら洗練された印象に

★紫の心理的効果

紫の心理的効果は「神秘的な印象を抱かせる色」・「芸術性を感じさせる」・「高級感を醸し出す」

紫は眼に見える光の中で最も波長が短いため、癒しの効果があるとも言われています。特に淡い紫は癒しの効果が高いため、リラックスしたい書斎や寝室などに用いられることが多いです。濃い紫には想像力や感性を刺激する効果があるので、趣味の部屋などに取り入れると良いでしょう。

ラベンダー色の紫ならピンクの変わりとしても取り入れやすい

子供部屋もグッと特別感が高まります

★白の心理的効果

白の心理的効果は「純真無垢、清潔なイメージ」・「気分を一新させてくれる」・「神聖さを感じさせる色」

膨張色である白はお部屋を広く見せる効果があります。リビングに取り入れれば、お部屋を広く明るい印象にすることができますよ。また、白は清潔感を与えてくれる色でもあります。トイレや浴室に取り入れれば、閉塞感を軽減でき、きれいに見せる効果があります。しかし汚れが目立つ色でもあるので、こまめな掃除が必要ですね。

壁に囲まれるマンションの廊下は白で閉塞感を軽減

誰もが憧れる清潔なキッチンに

白のトイレも床と壁のコーディネート次第で高級ホテルのような仕上がりに

★グレーの心理的効果

グレーの心理的効果は「上品さ・洗練されたイメージ」・「ストレスの緩和」・「落ち着きを与えてくれる」

協調性のある色なので、どんなお部屋にも合わせやすいです。グレーは落ち着いた大人の印象を与えてくれます。グレーは白と黒の配分によって心理効果が変わります。多く使われている色の方に印象が近づいていくのです。

濃淡の階調が繊細なので、他とバランスを調整しやすい

シックモダンなスタイルに

黒のカウンターに合わせワンランク上のキッチンを演出

素材感の違いも引き立つ

★黒の心理的効果

黒の心理的効果は「フォーマル感・高級感を演出」・「重厚感を与えてくれる」・「引き締まった印象になる」

黒は他の色への影響力が高く、周囲の色を引き締めて強調させる効果があります。棚やラグ等、黒いアイテムを一点加えるだけでお部屋の印象が一気に引き締まります。ただし、威圧感や閉塞感も与えやすい色のため、狭い部屋に取り入れるときは注意が必要です。

キッチン周りをブラックで統一したダイニングは、モダンでスタイリッシュな印象を与えます。

茶色の無垢のドアや床が引き立って見えます

■まとめ

今回のコラムでは計3回にわたり「インテリアが心身に与える効果」についてご紹介してきました。特にリフォームの肝となるフローリング・キッチン・壁紙など内装を中心に当社の施工事例を掲載させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。素材や色彩による心理的効果は、今すぐに身体の健康に影響を及ぼす要素ではありません。しかし「病は気から」という言葉があるように、長く住まう自宅でいかに気持ちが良い心理状態で生活を送れるか、ということが後々の健康状態に大きく影響を与えるのではないかと思います。もちろん「好きな色」に囲まれる生活も素敵なことです。大切なのはその部屋でその空間で「どんな風に過ごしたいか」という皆様自身の気持ち、ということです。

Comments are closed.