夏の夜は怪談話がオススメ

夢見るゆめこです。

妖怪についての話

妖怪の種類はどのくらいあるのかな、なんて疑問に思いふらり図書館に行ってみました。鬼や天狗、河童などポピュラーなものから「へえ~!」っと思うものまで数えきれないぐらいたくさんの妖怪がいることを初めて知りました。奥が深くてとても興味深い。

河童などは土地によって、言い伝えも様々で、風貌や特徴なども違うようです。そもそも妖怪っていったいなに?ひとことでは言い表せない彼らに途方もないくらいの魅力を感じています。怪しいけど妖しい妖怪、異様で不気味で怖いけど、どこか人を惹きつける魅力があると思いませんか。

それに比べて幽霊などは恨み辛みを引きずっているようで、こちらは別の意味でとても怖く感じます。誰の前にでも現れるのではなく、ある特定の人だけに、というところが恐怖を誘うのでしょうか。雨月物語「吉備津の釜」、「耳なし芳一」、「牡丹灯篭」、「雪女」など日本の古典怪談を改めて読み返すと奇天烈怪奇の話に思わずうなってしまうほど。

天井を舐めるだけの妖怪「天井なめ」とか夜中に枕を移動させる妖怪「枕返し」など、それで?と笑いたくなります。そんな愛嬌のある妖怪や、背筋がひんやりする幽霊たち、現実とは程遠い世界にありながら不思議など身近に感じられておもしろい。夏の夜は、そんな彼らの奇怪な話を楽しみ、日本の歴史や文化を堪能したい。

☆京極夏彦氏の百鬼夜行シリーズに登場する妖怪たちの一部を下記にご紹介します。

・産女(うぶめ)

説話、怪談、随筆や各地の民族資料に見える妖怪。産女を鳥の妖怪とする伝承もあり、その場合は姑獲鳥(うぶめ・こかくちょう)と表記する。

・狂骨(きょうこつ)

浮世絵師:鳥山石燕の「今昔百鬼拾遣」に井戸から立ち上がる頭骸骨姿で描かれている妖怪。

・鉄鼠(てっそ)

鉄の牙を持つ大鼠。もとは頼豪(らいごう)という僧侶。

・女郎蜘蛛(じょろうくも)

日本古来から伝わる妖怪で美しい女に化けることから女郎蜘蛛という。絡新婦とも表記される。

最近驚いたことと言えば、高校生の娘が日本の古典怪談を知らなかったことです。まんが「日本昔話」も知らない世代なので仕方がないのかもしれませんが、なんだかとてもさみしく感じました。

人情味やユーモアあふれる幽霊や、その土地の文化とともに言い伝えられている妖怪たち、私たちの暮らしの中に潜んで現す機会を窺っているかのよう。ちょっとした「魔」から生まれてくるのだとしたら、一番怖いのはやっぱり人間かもしれません。

ところで我が家にもたまに妖怪が出没します。その名も「脱ぎっぱなし妖怪」または「やりっぱなし妖怪」と呼んでいます(‘Д’)

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